2009年11月12日

『47番の投球論』

『47番の投球論』工藤公康・著
工藤投手が語る野球論(ピッチャー論)に関して書かれたものです。

この本でも「考える」ことの大事さが書かれています。なぜというところから、いろいろ試してみたりなど、試行錯誤してそれを一つ一つ解決する。その繰り返しである。安易に答えを求めることに対して警鐘を鳴らしている。

自分の頭で考えて工夫して、やってみて検証するっていうのは、江夏豊氏が言っていることと同じだなぁとも思いました。


長年現役を続ける彼の言葉には、確かな重みが感じられます。しかし、一点だけ、ちょっと誤解を生む記述があり、そのことについて触れたいと思います。

「"引き手"、つまり、グローブをはめた側の手ですが、体に引きつけるこの"引き手"が速ければ速いほど、体が回転し始めたとき、回転に加速がつき腕を速く振ることができるのです。体を無理なく速く回転させることなく、また腕を力いっぱい振るのではなく、この"引き手"の引きを速くすることでボールにスピードを加えることもできるのです。」

工藤選手の言いたいことは良くわかりますが、「引く」という言葉を使うと、誤解をしてしまう読者もいると思うのです。「体に引きつける」という記述があるからまだ良いのですが、グローブ腕は決して引くという意識を強調してはいけません。速く引こうとすれば、グローブ腕側の肩が早く開き、ユニフォームの胸のマークをいち早くバッターに見せてしまうことになります。これはバッターにとって、タイミングが取りやすくなるというメリットを生じさせます。

引くタイミングさえ間違えなければ、「速く」引いてもよいのですが、あまり「早く」引いてはいけません。英語で言うなら、「fast」と「early」の違いでしょうか。まあ、どちらにしても、「引く」という表現よりは、「締める・締め込む」といった表現の方が的確だと考えます。

グローブは「引き手」ではなく「締め手」で行きましょう。


結局、野球は早く開くのを如何に我慢できるかですね。

田んぼの野球評論家の受け売り戯言でした。

posted by ケロの父 at 21:26| Comment(12) | TrackBack(1) | 投球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
『引き手』ではなく『締め手』

子供にも伝わり易い表現だと思います。

手投げになっている選手に「下半身を使え」とアドバイスしている場面を見掛けますが、「グラブ側の手を締めてみな」と伝えた方が 理解しやすいですね。

ちょっと自分で試してみましたが(まだ仕事中ですが…)、腰の回転で産み出された力が スムーズに利き腕に伝わる気がします。

子供達にも試してみますね(^-^)v
Posted by kisuke34 at 2009年11月12日 21:53
言葉を如何に相手に自分の思うことを正しく伝え消化してもらえるか
にあると思います
例えば打者のスイングで
・投手側の肩が上がってる
・捕手側の肩が下がってる
どちらも同じ事言いたいと思うんですが
私の場合、前者は肩上がりを抑えようとしたら極端なダウンスイングになりそうな印象(投手側の肘が開いてたら別でしょうが…)

子供達からしたら監督やコーチなどの指導者は神様みたいな存在
誤解ないように、うまく伝わるように言葉を噛み砕いて伝える事は大事ですね
現在はネットで探せばいろんな動画見れますし
できるだけよいプレーや参考になるプレーを見せながら説明してあげるのが最良かと思います

ただし、感覚的な事は伝えるの難しいんですよね
Posted by 野 at 2009年11月12日 23:15
野球素人の私には難しいことは良くわかりませんが、グローブの手の使い方だけで、随分、ボールの勢いも、コントロールも、そして見た目の迫力も変わりますよね。

グローブの手は、小猿くんの投球練習時のチェックポイントの1つです。
Posted by PAT at 2009年11月12日 23:32
自分でいろいろと考えることはとても大事なことですよね。
子供の頃から自分で考えることを身につけさせたいです。
なかなか上手く伝わりませんが。。。(^^;)
Posted by Rossy at 2009年11月13日 03:54
ピンとくる言い回しは、人それぞれ違うので表現を工夫するのは必須ですね。
“伝える側が工夫して伝える、聴く側は試して自分なりの感覚を掴む。”という感じがいいですよね。
Posted by スマイルヒット at 2009年11月13日 07:22
■kisuke34さん ありがとうございます。
同じ動作の指摘でも、2つか3つの表現で教えてあげれば、意思の疎通がスムーズに行くかもしれません。
Posted by ケロの父 at 2009年11月13日 21:07
■野さん ありがとうございます。
息子のケロは、私の指導に結構意見したりします。やはりコミュニケーションは大切ですね。沢山するようにしています。
Posted by ケロの父 at 2009年11月13日 21:14
■PATさん ありがとうございます。
いろいろな事を試行錯誤して成長していくんでしょし、そうでなければ強い選手には、なれないんではないでしょうか。
Posted by ケロの父 at 2009年11月13日 21:17
■Rossyさん ありがとうございます。
自分で考え成長する過程を、上手に我々がサポートしてあげたいですね。
Posted by ケロの父 at 2009年11月13日 21:19
■スマイルヒットさん ありがとうございます。
>伝える側が工夫して伝える、聴く側は試して自分なりの感覚を掴む

ん〜そうそう 良い感じですね^^
Posted by ケロの父 at 2009年11月13日 21:22
『引き手』=『腰の回転』に繋がるように思えるので
引き手を速く引けば、腰の回転も速くなり捻転の力も増すのかな??等と考えてみました。
中々、自分でも腰の回転を意識して投げられないんですけどね。ストライクゾーンばっか意識してしまって。。^^;
Posted by 父だぬき at 2009年11月14日 09:51
■父だぬきさん ありがとうございます。
個人のイメージが大切ですから、それをうまく引き出す言葉がみつかると、後々スランプ時などに役にたつと思います。
Posted by ケロの父 at 2009年11月14日 19:07
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/132738608

この記事へのトラックバック

自分で限界を決めない男・工藤公康
Excerpt: 俳優の森繁久彌さんが96歳で逝去されたそうです。 日本を代表する名優さんでしたね。 ご冥福をお祈りします。 今日は関西地方が大雨ということで、プロ野球チームを戦力外になった選手が再テスト...
Weblog: にわかブロガーの成功哲学研究所★ろぐ
Tracked: 2009-11-14 15:10